なかなか減らない香水を長い期間使っていると、品質の劣化が気になりませんか?
香水に使用期限はないのか?
そもそも、香水がいつ作られたのか、製造年月日を調べられるのなら買う前に知りたいところ。
そんな方法はあるのでしょうか?
今回は安心安全な香水を手に入れるためのお手伝いとして、こちらをお届けします。
香水の製造年月日調べ方をブランドごとに解説!
使用期限の表記が無い理由は?
是非最後までご覧ください!
目次
香水の製造年月日ブランド別の調べ方!
『Check Fresh』というサイトで製造年月日を調べられる。
外箱の「バッチコード」を入力するだけ。
香水には使用期限があり、未開封で最大5年。それ以前のものは使用が推奨されていないからやめておこう。
正しく判定ができない場合は偽物の可能性が高いよ。 pic.twitter.com/5qRjVRQaYe— まりころ (@poyoo_yoo) April 17, 2024
普段使っているのに、なかなか減らない香水。
ふと思いませんか?
自分の購入したこの香水は、作られてからどのくらい経過しているんだろう?と。
手元の香水の背面や底をひっくり返して見てみても、年月日らしき記載は見当たらないと思いませんか?
それもそのはず。
香水は商品に製造年月日などの記載は義務付けられていないそうです。
では、製造年月日を知る術はあるのでしょうか?
香水のパッケージや本体ボトルに記載されている「バッチコード」を使って調べることが可能です。
バッチコードとは、製品の製造時期やロット番号を示すものです。
そのバッチコードから香水の製造年月日を調べられる便利なサイトが2つあります!
いずれも、香水の箱や本体に表示されているバッチコードを入力するだけで製造日を読み取ってくれるので、難しい操作はありません。
今回は、日本語表記でより理解しやすいCheck Freshで製造日の調べ方を説明します。
ディオール
それでは、「Check Fresh」を開いて、いつ作られた香水なのか調べていきましょう。
サイト内トップに表示される、「化粧品のブランドを選択してください」というプルダウンメニューの中から「Christian Dior」をクリックします。
次に、パッケージの底面などのバーコード付近に記載されているバッチコードを入力すれば、製造年月が表示されます。
アルファベットを含む4桁のものがディオールのバッチコード。
バッチコードは、紙など素材の表面にへこんだ文字を施したデボス加工(エンボス加工の逆)を用いられていることが一般的です。
とはいえ、デボス加工が施されていない場合は、バーコード周辺に羅列された数字のどれがバッチコードに該当するのか混乱しますよね。
Check Freshは、ブランドを選択しクリックすると、下部にそのブランドのアイテムが画像付きで表示され、バッチコードがどの部分か教えてくれるので、スクロールしていきましょう。
シャネル
シャネルも使い方はディオールと同様。
プルダウンメニューから「CHANEL」を選択してバッチコードを入力します。
シャネルのバッチコードは、製品によって印刷またはデボス加工されているので、箱や本体ボトルを見てみましょう。
フレグランスの使用期限は一般的に三年程度
化粧品の製造年月調べられるサイトで先日買ったシャネルの香水調べてみたら、製造後4ヶ月という新鮮さだった
流石ハイブランドhttps://t.co/K0k4r8sfIp— むけ皮クリスタル (@CzQm5) August 10, 2022
バッチコードを入力した際、右の「小切手」をクリックすることになり、有料なのではないか?と躊躇するかもしれませんが、無料で利用できるのでご安心を。
海外のサイトのため、日本語翻訳があまり適切でなかったと考えられます。
外箱を処分して手元にない、あるいはデボス加工が見えにくく判別できないなど、バッチコードの確認が難しい場合はカスタマーサービスに問い合わせてみると良いでしょう。
その他ブルガリ・エルメス・ロエベなどブランドも同様
ディオールやシャネル以外のブランドも同様に「Check Fresh」でバッチコードを調べることが可能です。
ブルガリやエルメス、ロエベなどブランドもプルダウンメニューから選択できます。
ブランドによっては、画像付き見本に別のブランドの画像が表示されることもありますが、違うブランドだとしても画像があるとわかりやすく、バッチコードを探す参考として役立ちますよ。
多数の有名ブランドを網羅していますが、香水ブランド全てとは言えず、このサイトで調べられない香水もあるでしょう。
その場合は、公式サイトやカスタマーサポートに問い合わせてみることをお勧めします。
メーカー公式の情報でない点は注意!
個人的に不思議に思うのですが、checkfreshは、どこからその香水がその年月日に製造されたというデータを手に入れているのかなと
↑私もこの部分がすごく気になっています。
— 【カイエデモード香水図鑑】公式 (@cahiersdemodefr) October 1, 2024
バッチコードから製造年月日を調べられるツールは大変便利ですが、メーカー公式で提供している情報ではない、という点を踏まえた上で利用すると良いでしょう。
言うまでもありませんが、製品の確かな信頼性や安心感が得られるのは、正規販売店や公式オンラインショップから購入することです。
とはいえ、正規販売店で既に販売終了している廃盤品を手に入れたい場合など、個人で仕入れている販売店などから購入する際は、頼れるサイトですよね。
香水の製造年月日や使用期限の表記が無い理由は?
そもそも、香水に製造年月日や使用期限を表記しないのは何故なのでしょうか?
医療品医療機器等法(旧薬事法)第61条に基づいた法律により、それらの記載が不要とされているからです。
つまり、製造年月日や使用期限が記載されていない香水は、製造から3年間は品質が保証されているということ。
ほとんどの香水がこの基準に該当するでしょう。
ただ、3年という基準はあくまでも「製造から」ということです。
「購入してから」ではないので注意が必要ですね。
また、逆に言えば、製造から3年を超えた香水の品質は保証できないもので、肌トラブルや香りの変質など、何が起きてもおかしくないわけです。
香水の使用期限はどれぐらい?最長3年?
香水って使用期限的なやつあるんか???なんも知らねえ
— マオ (@mao__murasaki) September 30, 2024
前述のとおり、香水の使用期限は「製造から3年」が目安となることがわかりました。
それによって、最長ではなく最低3年間の品質保証が示されているのです。
保管環境がその香水に対して適切であれば、製造から3年以上品質が保たれることも少なくありません。
目安となる「3年」は、香水に含まれるアルコール(エタノール)の防腐作用による効果だと考えられています。
ただ繰り返しお伝えしますが、あくまでも「製造から」の3年です。
正規販売店や公式オンラインショップなどからの購入であれば、製造から年月が経過した製品を取り扱うことはないので、「未開封から3年」という認識で問題ないでしょう。
しかし、フリマサイトや個人販売店から購入する場合は注意が必要です。
並行輸入品は特に仕入れがいつだったのか、仕入れの段階で製造からどれくらい経過した製品なのか不明であり、未開封でも安心できませんね。
この場合は、購入前に先で紹介したCheck Freshで確認すると良さそうです。
開封後は1年が目安?
香水作るフォロワーよ……
香水には実は使用期限があるんや…
未開封で製造年月日から3年だ……
開封後は1年だ……それ以上立つと香りが変わったり付けると肌荒れになったりするんだ…
気をつけろよ…
— 黄衣の使徒インディゴライト (@candelotte) February 29, 2024
香水は開封した時点で劣化が始まるもの。
そのため、香水は目安として開封後1年が使用期限とされています。
香水の劣化は酸化や雑菌の混入が原因です。
開封し、光や空気に触れることでアルコールが揮発し、防腐作用が弱まってしまいます。
手指の皮脂や埃も、開封した香水に雑菌となって混入するのです。
保管環境によっては、さらに劣化を早める恐れがあります。
(※適切な保管方法は後ほどお伝えします)
香水本来の香りをできる限り新鮮な状態で楽しむには、1年以内で使い切れるサイズを選択することも大切かもしれませんね。
未開封なら10年以上使える香水も?
製造から3年以上品質が保たれることもある、と先でお伝えしましたが、10年以上経過した香水は使えるのでしょうか?
品質が変わらず保たれていれば、10年以上前に作られた香水でも使えることがあります。
まず未開封で、保管状態が良好であることは大前提ですが、それだけでは10年前の香水全てに該当しません。
何よりも重要なのが「品質に劣化がない」ことであり、その状態を左右するのが以下の3点。
- 使用香料
- 使用容器
- 香調
飽きやすくて安っぽい香水というのは大抵はケミカルなものと思われてるけど、それは真実と少し違うの。総天然香料の意味は香料の種類を少なくしても複雑さを出せる点。けど、香りが壊れ易く保存性に問題がある。合成香料は綺麗な香りを出すけど複雑性と深みを出すには数百種類で構築しないといけない。
— Angeliqua@nap master (@Ripple1975) November 2, 2013
【1.使用香料】
天然香料が上質な香りの条件のように謳われている昨今ですが、合成香料には劣化しにくいという利点があるのです。
人工的に作られた合成香料は化学的に品質を安定させ、長期保存に適しています。
【2.使用容器】
濃い色や不透明のガラスボトルは光を通しにくく、劣化を遅らせてくれます。
外箱の材質も、遮光性に影響します。
硬く厚いパッケージが理想的。
どの香水にも香りの経時変化はつきものですが、特にシトラスが効いてる香水はなるべく光を遮断した状態での保管(冷暗所や褐色瓶)がおすすめです。
シトラスの原料の一つとしてよく使われるcitralは光劣化によりp-Cresolなどのオフフレーバーと呼ばれる劣化臭が発生します。ご参考まで🍋— 香り@香料メーカー 調香師&マーケッター (@perfumecosme) February 12, 2023
値上がり考えるとストックしたいVS未開封でも使用期限あるしどうなん?の戦い😭柑橘系だと尚更厳しいよな😔
— りゅーたろ@香水 (@ryu_taro5) September 23, 2024
【3.香調】
フローラルや柑橘系は香料の中でも劣化しやすいとい特性があります。
ムスク、ウッディ、アンバーなどを多く含むものは、香りが変化しにくい傾向があるようです。
上記条件がより多く該当すれば、10年以上前の香水が使える可能性が高まりますね。
香水が使用期限切れていないか確認する方法は?
Check Freshによる製造年月日の確認に加え、香水の状態から劣化など判断ができるとより安心ですよね。
その方法はこちらの3点です。
- 液体の色
- 香り
- パッチテスト
香水の色が濃くなってきたり、酸っぱい香りが混ざったら劣化しているかも。
— 女子力UP!毎日美容の知識 (@biyoublog0) May 11, 2023
【1.液体の色】
香水は酸化が進むと液体の色が濃くなる特性があります。
透明だった香水が黄色や茶色っぽく変化してきた場合は、劣化のサインと捉えましょう。
香水ボトルの色によって中身を確認しにくいときは、キャップやスプレー部分の黄ばみや変色も劣化の判断材料になります。
【2.香り】
香りの変化や違和感があるようなら注意しましょう。
特に油臭さや、鼻にくるツンとした感覚があるようなら、劣化が進み使用期限が切れている可能性があります。
【3.パッチテスト】
見た目や香りで判断しかねるときは、パッチテストも有効な手段。
パッチテストと聞くと大袈裟に思えるかもしれませんが、絆創膏を用いた簡単な方法です。
絆創膏のガーゼ部分に香水を吹きかけ肌に貼り、様子を見るだけ。
かゆみが生じたり、肌色に変化が見られたりなど異変があれば、香水の使用は止めましょう。
手持ちの香水に不安があるときは、上記3点を参考にしてみてくださいね。
香水の使用期限を早めないための保管方法
少しでも香水を良い状態で長く使うためには、保管方法を見直すことも大切。
香水を保管するにあたり、大切な3大要素を見ていきましょう。
- 温度・湿度変化を避ける
- 光を当てない
- キャップを閉める
【1.温度・湿度変化を避ける】
「香水は高温多湿に弱いから」と冷蔵庫に保管する人がいますが、これは間違いです。
香水は温度や湿度の急激な変化が苦手なので、冷蔵庫の開け閉めや香水の出し入れで生じる温度変化は劣化を進める原因となります。
浴室洗面所やキッチンもNG。
【2.光を当てない】
デザイン性に優れた香水ボトルをいくつも窓辺に並べ、光によって輝く様子は香水をより美しく演出してくれますが、劣化を早めてしまう危険な行為です。
また、気をつけなければいけない光は、外からの直射日光だけではありません。
室内の蛍光灯も紫外線を微量ながら含んでいるため、注意が必要です。
【3.キャップを閉める】
空気の接触による酸化や雑菌の混入が劣化の要因であることは前述のとおり。
使うたびにキャップをしっかり閉めることは、アルコールの揮発を遅らせることに繋がり、地味なようで効果があります。
使用頻度の低い香水はマスキングテープなどで封をすることで、より効果を高められるでしょう。
購入時の外箱も捨てずに取っておいて、保管の際使用すれば、より劣化の進行を遅らせてくれるでしょう。
まとめ
今回は、香水の製造年月日調べ方をブランドごとに解説!
使用期限の表記が無い理由は?
をお届けしました。
- Check Freshというサイトで香水の製造年月を調べられる
- 公式サイトやカスタマーサポートを利用するのも一つの手
- 開封後は1年を目安に使い切る
- 保管状態と品質が保たれている場合は10年前の未開封香水を使用できることもある
- 香水の保管場所として適しているのは、クローゼットや押し入れ
香水を購入する際や、手持ちの香水をより良い状態で使用、保管する際の参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。